病院の先生は検査の診断の以下の順番で行う。
ただ血圧が高いだけならば検査は必要ありません。
ただ、体に障害がある場合や今後起こりそうな場合、、二次性高血圧を疑う場合は検査をする必要があります。
よく医師で二次性高血圧の疑いと病名をつける人がいるが違います。それぞれ各検査には疑う疾患が隠れています。それを除外するのです。
高血圧緊急症とよばれる状態は、高血圧性脳症、急性左心不全、悪性高血圧、褐色細胞腫、大動脈瘤、大動脈解離、重症妊娠中毒などがあります。
著明な血圧上昇のために命に関わる合併症を生じる危険性があり、直ちに血圧を下げる必要がある状態のことです。
非常に強い頭痛、意識レベルの低下がある場合は、高血圧性脳症や悪性高血圧、褐色細胞腫による発作、さらに妊娠ならば重症妊娠中毒などがあげられます。
呼吸困難がある場合は、左心不全を、激しい胸痛や腰背部痛があれば大動脈解離を疑います。
血圧もいろんなシチュエーションで変わります。
夜間だったり、早朝だったり、ストレスを受けたときだったり、白衣を見ただけで上がる人もいます。
家庭用の血圧計をジョーシンなどで購入してもらい、血圧手帳をつけてもらいます。
私は血圧計を高い値段で買わなくてもジョーシンなど家電屋で買えば安く売ってますよとアドバイスしています。
高血圧による臓器への障害は、主に脳、心臓、腎臓、眼底に注意して診察や検査がされます。
脳血管障害ならば、主訴としてめまいや四肢のしびれの有無や脳出血、脳梗塞を過去に起こしたことがないかに注意します。
心臓ならレントゲンや心電図で心肥大、拡大、心不全、不整脈などを調べ、心臓の弁の病気は心エコー検査で調べます。
腎臓ならば、尿蛋白、尿沈渣、血清クレアチニンなどを調べます。
眼底は内科ではあまり検査されません。眼科の先生が手持ちレンズや眼底カメラで見て、高血圧や糖尿病を発見!なんてこともあります。
なんらかの原因の病気があるせいで高血圧症の人の原因検索です。
高血圧患者の全体の10%と言われています。
検査は大抵特殊な採血の検査項目で測定されます。
採血項目については二次性高血圧症の種類を参照。