メニエール病の原因と特徴と治療法
国の特定疾患、難病に指定されているメニエール病は、耳の奥にある内耳の障害によって激しいめまいや難聴が起き、日常生活に支障をきたす病気。
病院にいっても、単なるめまいや、耳鳴りと判断されることも多い。
診断に時間がかかり、病状が悪化するケースもある。
めまい、耳鳴りを繰り返すメニエール病は発症の仕組みが未解明。
メニエール病は、約150年前に内耳の病変によるめまいを発見したフランス人医師にちなんで命名された。
めまいや難聴、耳鳴りが長期にわたって繰り返し起きるという特徴がある。
片耳の症状が多いものの、進行すれば両耳で発症するケースもある。
リンパ液が蝸牛や前庭に溜まり、水ぶくれができるのが原因とされる。
だが、なぜ溜まるのかについては様々な説があり、確定していない。
ストレスや睡眠不足で悪化すると言われ、難聴は特に治りにくい。
初期治療ではストレスを減らす軽い運動のほか、体内の余分な水分を排出して水ぶくれを抑える為に利尿薬を試す。
病状が悪化すると、水ぶくれを切ってリンパ液が流れるようにする手術や、前庭の機能の一部を薬剤の注入で失わせ、
めまいを感じないようにする治療を行うことがある。
ただし、難聴が悪化するといった副作用の恐れがある。
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