二次性高血圧症という病気

甲状腺機能低下症の特徴

ファーストオピニオン。特徴と言われる症例からご紹介します。
30年前、40代だった声楽家の先生。上150、下93。
だるさの原因は本態性高血圧と診断された。
本態性高血圧とは、原因を特定できない高血圧のこと。
加齢、ストレス、塩分の摂りすぎ、さまざまな原因で血圧が上がっている状態。
救急車で上240で救急車。
強い血圧の薬を出されたがl、その後も薬でも血圧が下がらず160前後。

エアコンをつけているわけでもないのに体が冷える。
冷凍庫にいるようでした。

甲状腺機能低下症の問診

お酒は飲む?

飲まない。
しょっぱいものは普段から食べない。

いびきをかく?

言われたことがない。

昼間睡魔におそわれたことは?

ない。

足を見たときむくんでいる。

ゆびで押すと奇妙なむくみ方だった。
押したら凹んだままなかなか戻らない。
見た目も感触もむくんでいるのにすぐ治る。

過去の血液データをチェック

腎臓に問題なし。

心音を聞かせてください。
心臓が遅い。

名医の視点

足の特徴的なむくみ
心臓の鼓動が遅い

ホルモンの検査で甲状腺機能低下症と診断

甲状腺ホルモンが少なくなると新陳代謝を司る甲状腺の機能が低下し症状を引き起こす。
ホルモンが少なくなると、余分な老廃物が溜まり細胞が硬くなる。
しなやかな血管が硬くなり動脈硬化が進行。
全身に血液がうまくいきわたらない。そのため体が冷える。

血圧が高くなり、だるさ、手足の冷えが発生。
女性に多く発生し、男性の10倍以上の確立。
特殊な血液検査をしないと発見できない。

なかなか治らない高血圧

@本態性高血圧
A睡眠時無呼吸症候群
B腎臓の機能低下
Cホルモンの異常

問診で生活習慣を問題ないことを確認。
いびきをかきますか?で睡眠時無呼吸を確認。
足のむくみに注目。
腎臓に異常があるとむくむ。
その場合血液中に水分が染み出た結果起きているもの。
押すとその分だけ水分が押し出され元に戻らない。

特徴的な押して戻るむくみがあった

しかし彼女の場合、押してもすぐ戻る特徴があった。
新陳代謝が低下したため、細胞間の粘液が溜まった結果起きていた。
水分と違い粘り気があるため押してもすぐ戻る。
血液検査結果から腎臓の機能低下は除外された。

特徴的な心臓の鼓動の遅さ。
血圧が高くなると心臓が早くなるが遅くなると心臓の動きのホルモンが影響していた。
東京女子医科大学病院高血圧内分泌内科市原先生が出演するテレビを参考にしました。