高血圧は他の病気とどう関係がある?
病気になると高血圧の正常値が変わります。
高血圧が影響する病気をご紹介します。
180/110以上 9倍
160/100以上 5倍
140/90以上 3倍
血圧が脳卒中や心筋梗塞になる確率を上げる。
脳卒中は脳の血管が破れたり出血する病気で、言語障害や半身麻痺、死に至る場合もある。
動脈硬化が進むことが原因です。
脳卒中と心筋梗塞は違い、脳卒中のほうが日本で頻度が高い。心筋梗塞の4倍。
欧米では逆。
心筋梗塞は冠動脈に動脈硬化が起こり詰まる。
先の筋肉に血液を送れなくなって突然死もおそれ。
狭くなる狭心症と詰まる心筋梗塞、どちらも動脈硬化が影響している。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、タバコが影響する。
動脈硬化は脂肪、糖尿いろいろ関係するが脳卒中は高血圧が原因のほとんどを占める。
この50年間 日本で血圧が下がってきている。
塩分が減り、治療が進んでいる。
いかに血圧を下げることが重要かをしめしている。
問題は再発。血圧が高ければ再発する。
脳卒中を起こした人は、降圧目標140/90mmHg未満、
くも膜下出血・脳出血・ラクナ梗塞は130/80mmHg未満を目指す。
血液を固まらせない薬、抗凝固薬、ワルファリンなど抗血小板薬、アスピリンなどを飲んでいる人は、脳出血を起こしやすいため、130/80mmHg未満を目指す。
狭心症、不整脈でも飲んでいる人がいる。
心房細動抗凝固薬の新薬は食事制限はなしで血液検査もたまにでいい
(不整脈は心臓でできた血栓が脳に飛び脳梗塞を起こす引き金になるため)
血圧を上が10下げる、下が5下げると脳卒中は40%減る、心筋梗塞と狭心症は20%減る。
腎臓が悪くなると腎臓が水、ナトリウムが出せなくなるから血液の量が増える。
血管がパンパンになって血圧が上がる。
腎臓病があると日中十分に塩分水分を出せない。
夜血圧を高くして出そうとする。
下がる時に下がってないので脳卒中や心筋梗塞が起こりやすくなる。
腎臓は細い血管の塊なので動脈硬化を起こし、腎硬化症の原因にもなる。
いきつく先は腎不全。
透析をせざるをえなくなる。
慢性腎臓病では脳卒中や心筋梗塞を起こしやすい。
慢性腎臓病でたんぱく尿のある方は
130/80mmHg未満を目指す。
血糖値、血液中のブドウ糖が多い病気。
糖尿病の方はそうでない人よりも高血圧が2倍多い。
高血圧の方はそうでない人より糖尿病になる場合が2倍高い。
原因として内臓脂肪のメタボ これが糖尿を起こすし高血圧も起こす。
両者の密接な関係、どちらも動脈硬化の危険因子。
糖尿病を持った人はすぐ薬を飲んで、130/80mmHg未満を目指す。
脳卒中に非常になりやすいので厳しい目標。
寝ているときに呼吸が止まる。
熟睡できないので日中眠い交通事故の原因。
朝起きたら頭痛がする日中からだがだるい。
夜呼吸が止まると酸素不足になるので血圧を上げて全身に血流を送ろうとする。
夜間本来血圧が低い状態ですが高くなる。
脳卒中 心筋梗塞 突然死を起こす原因になる。
高血圧は日本で4300万人、家庭血圧を図り自分で管理しましょう。
札幌医科大学 学長 循環器内科 島本和明 高血圧治療ガイドライン委員長。